50代に入ると子育てなどから少しづつ開放され、自分の先の人生がその分おぼろげに見えてきますが、
たった1回の人生、楽しい一生であったと思えるような生き方をしたいと思いました。
自分の身辺にと自分自身に、この先何が起きるのか先が読めない不安を感じますが、キルトは私の大事なワークで作り上げる作品には 実に「自分史」でもあり
ます。私自身は生命の終える最後まで針を持つ事ができれば本当にハッピーです。
私の作品は木綿で作るトラデショナルのパターンから始まり 絹布・化繊・ボタン・リボンなどクレイジー分野にも関わり、そしてDebra Lunn
for Lunn Fabricsのスパイラル柄と巡り合ってから、コンテンポラリー分野のMOVEMENTシリーズが始まりました。
作風は、繊細と大胆を織り交ぜ構成されたラインから生じる躍動感と力強さを表し、ミシンキルティングを主とします。
時として出来上がった作品に絵具や墨・金箔などを施し表現のひとつとして加味します。
最近の素材の一つとして手漉き和紙も使用しています。
平行して 日本の伝統である着物類から、「和布を使う」ワークショップを教えています。
和布の持つしなやかな力が「雅・侘び・寂・洒落・粋・妖艶・楽・無常・その他」などに 色々と変化させる様が面白いと考えます。
・日
本コンテンポラリーキルト協会(JCQA) 会長
・泰子キルトス
タジオ 主宰
・齋藤泰子クラス「和布わぁるど」 日本ヴォーグ社